あこ:みなさん、こんにちは!今日のゲストは私の友達で、日本語の先生をしているゆりえさんです。今日ゆりえさんは、日本でのシングルマザーの生活について話してくれます。じゃあゆりえさん、はじめに自己紹介をお願いします。

ゆりえ:こんにちは。ゆりえと申します。私は、2020年の2月から日本語教師を始めました。最近のように、みんな家から出られなくなる前から、「オンラインレッスン専門の日本語の先生になろう!」と思っていました。旅が好きで世界を旅しながら仕事できるようになりたい!と思ったからです。

昔は演劇をやっていました。ボイストレーニングを教えていた経験があります。それで、日本語学習をしている人の発音改善の動画も作っています。

私は、2年前に離婚してシングルマザーになりました。今日は日本でシングルマザーとして生活することについて話しますね。

あこ:ありがとうございます。シングルマザーという言葉は日本語でもカタカナでよく使いますよね。でもシングルファザーという言葉はあまり聞きませんね。

ゆりえ:はい、実は、シングルファザーも日本に結構います。シングルマザー、シングルファザー、合わせて「ひとり親」と言います。シングルマザーのことを母子家庭。母子は、漢字で「母」「子」とかいて母子。シングルファザーのことを父子家庭。父子は、「父」「子」と書いて父子です。確かに、日本ではシングルマザー「母子家庭」の方が多いです。お金に困っているのも母子家庭の方が多い。なので、国からのサポートも母子家庭の方が多いんです。でも、父子家庭も困っているし、大変なのは同じです。最近、シングルマザーでもシングルファザーでも、「ひとり親」と呼んで、「ひとり親」を平等にサポートしよう、という人たちが増えています。

コロナでみんな仕事ができなくなってしまった時期には、政府や自治体から、生活をサポートする為のお金がもらえたりしました。「ひとり親」に無料の食べ物を送ってくれる会社もありました。私は、東京に住んでいます。東京都からお米5kgが送られてきました。すごくうれしかったです。

「ひとり親」はお金がなくて大変!というイメージがあるかもしれませんね。

確かに、高い車や、ブランドの服は持っていません。でも、いろいろな人が親切にサポートしてくれます。ちゃんと考えて感謝していれば「大変!」「不幸せだ!」という気持ちにはなりません。とても楽しく暮らしています。ありがたいです。

お金や食べ物より大変なのは育児です。子供を育てること。うちは子供がまだ3歳なので、楽しいけど大変です。

あこ:なるほど。私も子どもが二人います。うちの子どもは今11歳と8歳なのでゆりえさんの子供より大きいから、もう子供が自分で色々できるんですけど、それでも親がしなきゃいけないことがたくさんあります。ずっと一人で子供の面倒を見るのは本当に大変だと思います。仕事もしなくちゃいけないし。

ゆりえ:うちは一人だけど、明子さんのところは二人も、、、小さい時は賑やかだけど大変だったでしょうね。パートナーがいたとしても大変だと思います。

最近、たった一人で育児をすることをワンオペレーション育児、略して「ワンオペ育児」といったりします。ひとり親だけじゃなくて、出張でパートナーがいない家庭や、パートナーの仕事が長時間で子供と会えない家庭も「ワンオペ育児」になります。

うちもワンオペ育児です。子供が3歳になって着替えもトイレも自分でできるようになったので、やっと「ワンオペ育児」でも焦らなくなってきました。

今私が大変だな〜と思うのは、息子と話すことです(笑)1歳半くらいから二人で暮らしていて、ずっと二人で喋っていました。あと、うちにはテレビがないのでずっとラジオがついていた。だから喋り続けるのが当たり前って思ってるのかな?本当によく喋るんです。そうそう、息子が家にいても、少し仕事をしなくちゃいけない時もあります。少しメールを返したり、忘れてたドキュメントを読む時だけなんですが、そんな時も話しかけてきて、、、やめてくれ〜〜!と怒ってしまって後で反省します。私が。息子は反省しないでまた話しかけてくる。将来喋る仕事でもするのかな(笑)